CPA(米国公認会計士)とMBA(経営学修士)
日本では米国公認会計士(CPA)と並んで比較されることの多いMBAですが、知識・スキル・投資効果という観点から考えてみましょう。
まず「知識・スキル」ですが、米国公認会計士(CPA)で学ぶ内容は、財務、管理会計および監査論を中心としつつも、ファイナンス、経済学、税法、ビジネス法、ITなどが含まれています。
このうちMBAの必須科目と重なるのは、財務、管理会計、経済学及びファイナンスです。
また米国公認会計士(CPA)の試験科目にはなく、MBAでは通常必須科目となっているものには、経営戦略論、組織論、マーケティング、統計学などがあります。
しかし、このような知識面での違いよりもむしろ重要なのはスキル面の違いでしょう。
米国公認会計士(CPA)試験を通じて身につくものは、「知識」であり「スキル」ではありません。
「スキル」はあくまで実務経験の中で身についていくべきものになります。
これに対してMBA取得を通じて身につくものには、「知識」だけでなく「スキル」も含まれます。
次に「投資効果」ですが、端的に言ってしまえばMBAは米国公認会計士(CPA)に比べハイリスク・ハイリターンの投資です。
まずコストですが、米国公認会計士(CPA)の場合「仕事を続けながら」「1年の学習期間」「約100万円の受講料」で取得可能です。
MBAは、「仕事をやめて」「2年間の学習期間」「1000万円以上の受講料+生活費等」をかけてようやく取得できる学位です。
2年間仕事をしないことによる「機会コスト」を勘案すれば、おそらくMBA取得までのコストは米国公認会計士(CPA)取得までのコストの20倍は下らないと思われます。
リターンはどうでしょうか。
米国公認会計士(CPA)試験に合格しただけで全員が高年収の仕事に就けるわけではありませんが、
少なくとも30代で、1000万円を超えるポジションを獲得するためのキャリアを築く可能性が高まることは間違いないでしょう。
これに対して、MBA取得にかけたコストを早期に回収できるポジションは、日本の場合、米国に比べかなり制限されているのが実情です。
具体的には外資系コンサルティング会社や投資銀行などに入社できれば実現できる可能性は高まりますが、そのあとのキャリア上のリスクも米国公認会計士(CPA)に比べかなり高いと言えます。
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